この記事では「ワークインライフ」をご紹介します。
僕自身この考え方を最近知りましたが、とても共感しているのでみなさんに共有したいと思って記事にしました。
ワークインライフについて理解を深め、今後の人生設計に役立てていただければ幸いです。
ワークインライフとは?
ワークインライフとは、仕事を生活の一部として捉え、仕事とプライベートのバランスを柔軟に調整する考え方です。
ワークライフバランスという考え方はもう馴染み深いと思いますが、ワークインライフの場合は仕事と生活をきっちり分けるのではなく、仕事も人生の一部というように線引きをなくしています。
ワークインライフの特徴
仕事とプライベートの境界が柔軟
仕事を単なる義務ではなく、人生を豊かにする要素の一つと考えます。例えば、好きな場所でリモートワークを行ったり、趣味や家族との時間を大切にしながら働くということです。
個人の価値観を重視
仕事の目的や働き方を、自分のライフスタイルや価値観に合わせます。何のために働くのかを感上げ、自分に合ったキャリアを築いていきます。
新しい働き方の広がり
フレックスタイムやリモートワーク、副業推奨など、多様な働き方が受け入れられます。仕事のやりがいを重視しながら、無理なく続けられる環境を整えることが可能です。
ワークライフバランスとの違い
ワークライフバランスは、仕事と生活を分けてバランスを取っていく考え方です。対してワークインライフは、仕事を生活の一部として楽しむ考え方です。
仕事とプライベートの時間を区別し、仕事とプライベートの調和を図ることが目的とされていたワークライフバランスよりも、仕事とプライベートの境界を柔軟に調整し、仕事を通じて充実した人生を送るワークインライフの方がここ最近は注目されているのです。
なぜワークインライフが注目されているのか
ワークインライフが注目されているのは、働き方や価値観の変化、テクノロジーの進化や社会の変革などが大きく影響しています。
数年前のコロナ禍をきっかけにリモートワークやフレックスタイムが一般化し、働く場所や時間の選択肢が増えました。そのため自宅でも仕事をする機会が増え、働くことが生活の一部として自然に組み込まれるようになったと言えます。
価値観については、「仕事=生活のための手段、生活のために仕方なく」ではなく、「仕事=自己実現の場」と捉える人が増えています。自己実現の場で活躍して自分を高めていくことは、人生に大きく影響します。
また、AIや自動化技術の発展により、柔軟な働き方ができるようになってきたのも大きな要因の一つです。
ワークインライフにめっちゃ共感してます
フリーランスになった時、まだ僕はワークインライフという考え方を知りませんでした。そしてこの考え方を知った時、やっぱりこういう方向で考える人が多いんだという安心感を覚えました。
というのも僕がフリーランスになった大きな理由の一つがまさしくワークインライフだったからです。
別記事でも語った内容ですが、こんな理由です。
サラリーマンであれば、働く時間・給料・通勤場所など、あらゆる要素で制限が発生します。ただコロナ禍以降、リモートワークの普及によって働く場所の縛りは緩くなりました。
もちろんそれは良いことであると思うのですがその反面、仕事がより一層生活の中に入り込んできた気がします。
仕事がより生活の中に入り込みながらも、サラリーマンであることによる制限も同時に存在する。好きな仕事なら生活に入り込んできても嫌ではない、だけど制限があるのは窮屈だ。
それならフリーランスになって、四六時中やっていても苦にならないことを仕事にしようと考えました。
こうして僕はフリーランスWebデザイナーになり、仕事を生活の一部にしました。
セキュリティの観念から自宅で仕事をすることがやはり多いのですが、いま書いているブログ記事など他人に見られても問題ないことはカフェなどオープンスペースでやったりしています。
予定も重要な仕事に合わせたり、プライベートに合わせたりと柔軟にスケジュールを調整することができています。ただ、平日は仕事、土日祝は休日のような感覚は消えました。
フリーランスというワークインライフを実践できる働き方を選んで良かったと心の底から思っていると同時に、ワークインライフにめっちゃ共感しています。
ワークインライフの足並みは揃うのか?
ワークインライフが注目されているとはいえ、この考え方が浸透し、全員がワークインライフを実践できる日は来るのでしょうか。
結論から言います。全員がワークインライフを実践できる日は”やって来ない”。ワークインラフを”目指した人”が実践できるようになると思っています。
あくまでも個人的な意見ですが、なぜそう考えたのかを3つの観点から語りたいと思います。
ワークインライフを実践しやすい企業も出てきている
実際にワークインライフの充実を宣言している企業も出てきています。
代表的な企業としてNTTグループ、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス、オカムラがあるみたいです。それぞれワークインライフについて書かれたWebページのリンクも貼っておきます。
企業として取り組みをしているところに入社できれば、ワークインライフを実践しやすいのは間違いありません。
とはいえ難しい場合もあるのでは?
ワークインライフの考えを宣言している企業はまだ多くありませんが、今後広まるにつれて取り組みをする企業が増え、採用などの観点でワークインライフの取り組みをせざるを得ない状況になる可能性も高そうです。
ですが、そうなったとしても難しい場合もあると思います。
世の中にはたくさんの仕事が存在し、その中には固定の場所から動けない仕事や時間の融通が効かない仕事もあります。
それを人生の一部としてやりたいと言えばそれまでかもしれませんが、そうなると結局生活が軸ではなく、仕事が軸になっていくのではないでしょうか。
ワークインライフの実践が難しい仕事がAIや機械に取って代わられる日も、当分やって来そうにもありません……。
個人の考え方によるところが大きいから受動的には実践できない
ワークインライフの考え方のベースはあるとしても、その捉え方や実践方法は人それぞれです。
ワークインライフが重要視されていない会社に入れば当然ながら実践できませんし、ワークインライフを宣言している会社に入っても捉え方が違ったという事態が起こるかもしれません。
自分の目指すワークインライフを実践できるよう自分で組み立てていかなければ、ワークインライフの実践は今のところ難しそうです。
どの道に進んでも充実したワークインライフを受動的に実践できる日が来るのを待つのではなく、自分の望むワークインライフを目指して行動する必要があるのです。
どのように意識を変えていくべきか
ワークインライフを実践するための行動を取るためにも、まずは自分の内側、意識を変えていく必要があります。
仕事が絶対優先みたいな考えは捨てよう
仕事が絶対優先という考え方はまだまだ根強く存在しているのではないでしょうか。
出世を望まない、プライベートを大切にしたい人が増えてきていると言うのはもう珍しくないかもしれませんが、どちらか一方の意見だけを生存させるという対立関係では必ずどこかで破綻が生じます。
仕事が絶対優先だと思い実践するのを否定はしませんが、そうではない人もいるということは理解しなければなりません。つまり、仕事とプライベートは対立するものではなく、調和するものだと捉える必要があるでしょう。
仕事は人生の一部であり、何ごとにおいても最優先させることでもないという認識が大切です。
「仕事が人生の一部ならずっと仕事をしていても問題ないよね」は違う
仕事が人生の一部ならずっと仕事をしていても問題ないよねという考えも浮かびそうですが、それは歪曲した捉え方です。
ずっと仕事をしていたら人生の一部ではありませんし、絶対的に仕事優先の考え方と何ら変わりません。
「みんなが残業をしているから自分もやらなきゃ」「とにかく長く働けば成果が出る」「休日に仕事の連絡が来ても対応すべき」という考え方はやめましょう。
仕事をプライベートに調和させるために、自分軸を持ち、仕事を生産的にしていくことがワークインライフでは大切です。
ワークインライフを実践するには
実際にワークインライフを実践するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。自分の意識を変え、行動するためにはまわりの環境も重要です。
ワークインライフを実践しやすい会社で働く
ワークインライフを実践するためには、ワークインライフを実践しやすい会社で働きましょう。
至極当然のことかもしれませんが会社員としてワークインライフを実践するに当たり、ワークインライフが実践しにくくては話になりません。ワークライフバランスを実践できる環境があるかどうか、これはスタート地点と言ってもいいのではないでしょうか。
残念なことですが実践しにくい会社に入り、自分一人だけがワークインライフを実践しようとしたところでそれはできません。集団に入ってワークインライフを実践するには、ワークインライフを実践している集団に入りましょう。
ワークインライフを実践できる環境をつくる
ワークインライフを実践しやすい環境を作っていきましょう。先に書いたワークインライフを実践しやすい会社で働くというのもその一つになります。
もちろん、他にも様々な方法があります。
例えば、通常の休日以外に有給などで休むことに抵抗を持っていたり、「休むこと=悪」と捉えてしまっていませんか?「休む=パフォーマンス維持のために必要」という認識に変えるだけで休みやすさはグッと変わります。
自分の軸や価値観を明確にし、意識を変えていきましょう。また、時間の使い方を見直すことも大切です。
ワークインライフを実践しようとすると、これまでと違ったライフスタイルになることは間違いありません。習慣を変えていくためには意識と行動を変えることが大切です。
これまでの自分はどうなのか、これからはどうしていくかということをしっかり決めていきましょう。




