Design

デザイン力を上げるために心がけている習慣

勉強・記録・思考・観察というデザインの習慣
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

デザインを仕事にするためにはデザイン力が必須です。

前職の期間も含めるとおよそ9年間デザインに関わる仕事をしてきたわけですが、昔よりデザイン力が向上したと感じる部分もあれば、未熟だなと感じる部分もあります。

何もせずにデザイン力が上がるということはまずあり得ません。そのため、僕はデザイン力を成長させるための習慣を意識して生活をしています。

この記事では僕がデザイン力を上げるために心がけている習慣についてお伝えしていきます。

デザインを勉強する

デザインは常に勉強の日々だと実感しています。

いくら学んでも底が見えませんが新しい発見や学びが多く、とても楽しく勉強することができています。

まずはデザインの勉強について具体的な方法を3つご紹介します。

書籍から学ぶ

デザインの基本や配色方法、レイアウトやデザインの歴史など、デザインに関する様々なことを書籍から学ぶようにしています。

ネットでも情報はたくさんありますが、書籍は出版されるまでに何度も校正されているので情報の信用性が高くより正しい知識を身につけることができます。

また、検索がメインで情報を入手するネットよりもあらかじめ満遍なく情報を提供してくれる本の方が、自分の頭で考えているよりも幅広いことを学ぶことができます。

デザインの本が並ぶ本棚

こちらは僕のデザイン本を並べた本棚です。

買えば買うほど良いというわけでもないですが、とにかく学びたかったのでたくさん本を買いました。今でもよく読み返しています。

デザイン模写・トレース

良いデザインのWebサイトやバナーなど、Webデザインを模写かトレースしてデザインを学ぶこともあります。

見て学ぶよりもサイトを再現しようとすることで見えていなかったところが明らかになり、細かいこだわりに気づくことができます。

模写とは、お手本のデザインを見てそのデザインを再現することです。トレースとは、お手本のデザインをそのまま上からなぞってそのデザインを再現することです。

デザインを作る

実際に手を動かしてデザインを作ることはとても大切です。

書籍などでインプットをした後、デザインを作ってアウトプットしていく。自分の作ったデザインを振り返って改善点を見つけてさらにインプットとアウトプットを重ねる。

言ってみればデザインのPDCAですね。

仕事の成果物としてのデザインだけでなく、学習のためのデザインやポートフォリオとしてのデザインもどんどん作っていくべきだと思っています。

デザインを記録する

自分が良いと思ったデザインは何でも記録するようにしています。

Webサイトのスクリーンショットを撮る

ブックマークしていつでも見れるようにするのも良いですが、Webサイトが消される可能性を考慮するとスクリーンショットで保存しておきたいところです。

ただし、アニメーションまで記録しようと思うと手間がかかるのでその場合はWebサイトを訪問しての確認にとどめています。

全ページ保存するのが理想ですが、それも時間がかかるので基本的にはトップページのみをスクショ、どうしても保存したいページがあれば追加でスクショというように効率化もしています。

良いと思ったデザインの写真を撮る

こちらはリアルでの活動です。日常生活や旅先で見つけた良いデザインを写真に撮って保存しておきます。

建物やオブジェクト、インテリアや店作りなど基本的には何でも写真に撮ります。写真撮影禁止の場所には注意が必要ですね。

カメラはiPhoneの内蔵カメラかコンデジを使用しています。iPhoneはそのまま写真整理もできるのでとても役立っています。

常滑の路地

こちらの写真は愛知県の常滑市に行ったときに撮った写真です。

とこなめ焼きという炻器が埋め込まれた壁や昔ながらの家が独特の雰囲気を醸し出していて、他にはない素敵な場所でした。

デザインを考える

デザイン制作において”考える”という行為はとても重要です。思考力を身につけるためにもデザインについて考える習慣も実践しています。

なぜそのデザインなのか理由を問う

身近にあるもの、良いと思ったWebサイトや広告など何でも、なぜそのデザインなのか理由を問うことで思考力を磨きます。

自分で考えたその理由が正解か不正解かは分かりません。しかし、まずは自分の頭で考えてみるということが大切なのです。

デザインを作った本人に聞くか、理由の書いてある情報源が見つかればなお良しですが、自分なりの正解に辿り着けばOKです。

作ったデザインの理由を説明できるようにする

仕事でも、プライベートでも、作ったデザインには理由があります。

特に仕事では、自分の作ったデザインの理由を説明できることはかなり大切です。クライアントの理想のデザインを作るのだから、そのニーズと出来上がったデザインがどう関係しているのか説明できて当然ですよね。

考えなしで作ったデザインはたとえ見た目が良くても、デザインを届けたい人にとってズレたものになってしまいます。

様々なデザインを観察する

日常の一風景

デザインは僕たちの日常の中にあふれています。

いま僕が文章をタイピングしているパソコンやキーボード、このブログを読むために使っているモニターやスマートフォンも誰かがデザインをしています。

朝起きてから夜寝るまでに触れたもの、見たもののデザインを観察するのもデザイン力を向上させる訓練になります。

分野の垣根を超えて観察すべき

デザイナーには、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、インテリアデザイナーやファッションデザイナーなど色々な分野があります。

例えば僕の場合はWebデザイナーなので一番優先度の高いのはWebデザインになりますが、どの分野のデザインでも積極的に学ぶようにしています。

デザインとして共通の学びを得ることができますし、他分野からのインスピレーションも得ることができます。

自然に宿るデザイン

人の手が加わっていない自然の中にもデザインは宿っています。

自然にできた造形や色は僕たちの体に馴染み、目も慣れています。デザインを作る時のシェイプや配色の参考にすることができるのです。

花や葉っぱの色と模様、皮の形や海に広がる水の波紋など普遍的でありふれた自然を観察することで、美しいかたちに触れてデザインに取り入れてみるのも良いと思います。