良いWebサイトを制作するために行うべきことはたくさんあります。実際に僕も経験したことや学習したことをもとにして、様々なことを仕事に取り入れてきました。
そして今もなお、様々な経験や学習によって自分の行動をアップデートしている次第です。少しずつでも毎日成長しているのを実感しています。
今回は実際に僕が実践しているWebサイト制作のポイントを4つご紹介します。初心者の方でも実践しやすいものを選びました。
ヒアリングシートを用意する
Webサイト制作においてクライアントへのヒアリングは重要です。
何のためにWebサイトを作りたいのか、Webサイト立ち上げの経緯や抱えている課題など制作時に考慮すべきことを共有する必要があるからです。
それらはWebサイトを作る上で欠かせない指針になります。
お客様の要望を聞き出すためのヒアリング
ヒアリングといっても的外れなことを聞いても意味がありません。当然のことかもしれませんが、Webサイトづくりの土台となる要素をヒアリングしましょう。
お客様の情報を除き、僕が最低限ヒアリングしていることは以下のとおりです。
- Webサイトの目的
- Webサイト立ち上げの経緯、課題、改善したいこと
- 製品orサービスのテーマとコンセプト
- 参考にしたいWebサイトなど
- 希望の配色
- どのようなページが必要だと思うか
どれもWebサイト制作の方針を決定する重要な要素です。返答次第ではヒアリングの仕方を変えたり、必要だと思ったら項目を増やしています。
いつでも確認できるヒアリングシート
ヒアリングしたことはまとめて、いつでも確認できるようにしています。
ヒアリングは対面で行った場合メモを取り、メールなどメッセージで行なった場合はそのまま記録として残りますが、必ず情報を整理してヒアリングシートにまとめ直します。
整理された情報を見ることで、確認のとき情報を探す負担を減らすことができ、クライアントの状況を流れで捉えやすくなります。
僕の場合、ヒアリングシートはエクセルで用意しています。PDF化を行うことができ、必要であれば印刷も簡単にできるからです。
クライアントの業界について調べる
ヒアリングでクライアントについて知るのと同時に、クライアントの立ち位置や周りの環境も知らなければなりません。
そのためには、クライアンが属する業界を調べましょう。
仕事内容を知る
以前、自分がその業界で働いていた・関わっていた場合は別ですが、基本的にはどのような仕事か体験したことはありません。
まずは業界を調べて一般的にどのような仕事内容か頭に入れておくことが大切です。知人や友達にその業界で働く人がいれば聞いてみるのも良いでしょう。
業界について調べたあとは、可能であればクライアントの仕事現場も視察したいところです。お店に足を運んでみる、工場やオフィスの視察をお願いしてみるのも大切です。
競合他社を調べる
どの業界にも大手から中小まで幅広い規模の事業者が存在しています。
競合他社を満遍なく調べることによってクライアントがどの立ち位置にいるか、なぜその戦略をとっているのかということを考えていきます。
可能であれば現地での競合調査も行います。できるだけ自分の身をもって体験するといことを重視しています。
差別化するためのヒントを探す
エンドユーザーの心を動かすためには、他社との差別化も重要ではないでしょうか。
その会社にしかない強みを把握することで、他とは違う内容のWebサイトを制作することができ、提案の質もグッと上がります。
実際に僕もそう感じていたのですが、デザイン会社やデザイナーが競合について調べ、提案に落とし込みまでしてくれていると安心して仕事を任せることができます。
また、競合のWebサイトを調べることによって、デザイン被りを避けることができます。デザインには理論や型もあるため、知らず知らずのうちに似たようなデザインを作ってしまったということもあるかもしれません。
デザインのスケッチをつくる
スケッチってなに?
Webサイト制作ではデザインをする時にワイヤーフレームやデザインカンプをつくるのが一般的です。その際にAdobeXDやFigmaといったデザイン制作ソフトがよく使われます。
僕ももちろんワイヤーフレームとデザインカンプは制作するのですが、その前の段階でデザインのスケッチを作ります。
スケッチは落書きに近いような感じで、クライアントに提示することもありません。どのような情報をどのように配置するか、装飾の形や写真の配置など、頭の中にある画をざっくばらんに書いていきます。
正確につくるというよりは、頭の中にあるイメージを目に見えるものとして落とし込むという作業になります。
ノートに書く
スケッチのような情報の整理はデザイン制作ソフトでもできそうですが、僕はあえてノートに書いています。
最近はiPadでGoodnotesというノートアプリを使用しています。ペーパーライクフィルムを貼り、Apple Pencilを使うことで紙のノートとほとんど変わらない質感で使うことができます。
もちろん100円ショップで買えるような紙のノートでも全く問題はありません。
読書の記録や学習など他にもいろいろなことをノートに取るので、デジタルで情報管理をしやすくしようと思ってGoodnotesで一元管理をしているのです。
スケジュールをしっかりと立てる
Webサイト制作ではスケジュール管理がかなり大切です。
時間がないと焦らないためにも、クオリティを維持するためにもスケジュールに沿った無理のない進行をする必要があります。
納期設定
納期とは、注文品を納める期限のことです。つまりWebサイトをいつ納品するかということを決める約束です。
納期はクライアントがWebサイトを公開したい日に合わせて決めることが多く、具体的な日付が指定されたり、おおよその期間で指定されます。
納期によってスケジュールも決まってくるため、必ず明確にしておきましょう。クライアントから納期が提示されない時、僕は自分から提案しています。
もし無理な納期が提示された時はしっかりと断りも入れます。納期を間に合わせる努力も必要ですが、時には断る勇気も必要です。
いつ何をするか、そのために何が必要か
納期が決まったら、それまでにいつ何をするか、何が必要か逆算でスケジュールを立てていきます。
Webサイト制作において欠かせない工程を落とし込み、何かがあってもギリギリにならないように空白を持たせたスケジュールにします。
一人で全て行う場合は自分の制作スピードの理解をしておく必要があり、複数人で行う場合は担当者がどれくらいの制作スピードか把握するようにしましょう。
また、それぞれの工程をこなしていくために何が必要かも同時に考えます。
クライアントによって、必要な情報であったり、取るべき行動も変わってくる部分があります。臨機応変に対応していく能力が求められます。
スケジュール管理ツール
僕はスケジュール管理をいつもNotionで行なっています。
Todoとして各工程を順番に書き出し、それぞれに日付を設定してやります。もちろん納期も設定しておき、タイムラインビューを表示させて日付で捉えやすくしています。
また、Notionには1日の24時間でスケジュールを管理する機能はありません。そのため1日ごとの細かいスケジュールは紙の手帳を使っています。
使用している手帳は、NOLTYビジネスベーシックダイアリーです。週間バーチカルで時間管理がしやすく、PDCAを回すのにも役立ちます。
メモページも多く、普段の何気ないメモ、商談のメモなど多彩に使用することができます。僕が今まで使ってきた手帳の中でも、とても使いやすい逸品です。