「フリーランスのWebデザイナーって実際どうなの?」って僕もフリーランスになる前は常々思ってました
覚悟は決めたとは言っても、気になるものは気になりますよね。
フリーランスのWebデザイナーとして実際に活動をしてみて、思った通りの部分もあればそうでない部分もありました。
これからフリーランスのWebデザイナーになろうとしている方や他の人はどう感じているのか知りたい方など、転職前でも現役でも参考になるような感想を疑問に答えるかたちでお伝えしていきます。
フリーランスのWebデザイナーとして
まずはフリーランスのWebデザイナーとして僕が考えたことや僕自身のことについて少し書いていきます。
こういう考えのもとフリーランスになりましたという自己紹介的なものだと思っていただければ問題ありません。
好き×得意
Webデザインは僕にとって好きと得意がかけ合わさったぴったりの仕事です。これが「好きだけど苦手」だったらWebデザイナーという職業は選んでなかったと思います。
将来のことを見据えて自分はこれからどう生きていきたいかを考え、同時に何が好きで何が得意か自己分析をした結果フリーランスのWebデザイナーという働き方に行き着きました。
コロナ禍以降、自宅でパソコンさえあればそれなりに活動ができるということでとりわけWeb系のフリーランスが注目をされています。でも僕自身そういった要素はあまり重視していません。
僕なりの働き方改革
フリーランスになることで毎日仕事に関わることを考えるようになりました。
むしろ四六時中考えていても良いことを仕事にしました。オンオフの境目を曖昧にし、暮らしと仕事が密接に絡み合うようなワークライフバランスを選んだわけです。
世間で言うところの働き方改革とは全く別方向をいくスタイルを選択しましたが、後悔はありません。
ブラック企業のような働き方をしているわけでもありません。身体や精神の健康を保つことも責任の一つだと捉えているので、以前よりも健康に対する意識は高まったような気がします。
さて、それではフリーランスのWebデザイナーに関してよく耳にすることが実際どうなのかについて書いていきたいと思います。
自由な場所で働ける?
自由な場所で働けるというのはある意味正解であり、ある意味不正解です。
結局どっちなの?という話ですが、「自由な場所」をどう捉えているかで変わってきます。
例えば気分転換のためカフェに行く、ちょっとやっておきたいことを旅先でやるといったような軽い仕事ならある程度どこでも可能です。
国内から海外へといったようにがっつり場所を変えるのは誰しもができるわけではありません。
海外へ移住して働きたいという声はよく耳にしますが、どうやって仕事を獲得していくの?を考える必要があります。ネットで仕事を探すんだから場所は関係ないというのは危険な考えだと思います。
まず考えるべきは時差です。日本に近い国であればそれほど時差もありませんが、遠くへ行けば時差も大きくなります。
自分が住んでいる国がお昼でも日本は深夜ということだってあり得ます。そうなるとクライアントと連絡が取りづらくなり、仕事に支障が出ます。
じゃあ住んでいる国で仕事を探そうとなると言語スキルが必須になります。比較的通じやすい英語を習得するか通訳を雇わなければなりませんがどちらもコストがかかります。
自由な場所だと思っている所があなたにとって本当に自由かを吟味することが大切なのではないでしょうか。
好きな時間に働ける?
時間の自由さは会社員よりフリーランスの方が圧倒的です。
いつ仕事をするか、いつプライベートのことをするかということは基本的に自分で選択することができます。
例えば朝早く起きて仕事をしてもよく、一仕事終えた後に家事をすることもできます。あるいは家事をある程度終わらせてから仕事をするということも可能です。深夜にだってやろうと思えばできますが健康面からあまりおすすめはできません。
また時間配分をどうするかという点がフリーランスの醍醐味でもあります。
会社員であれば定時という枠が存在し、その中で与えられた仕事をいかにこなしていくかが重要ですが、フリーランスの場合、全ての時間軸でどう仕事をこなしていくかが重要です。
時間の自由さは圧倒的ですが、やはりどうしても縛られる部分は完全に無くすことができません。仕事はクライアントがあってこそのため、クライアントの都合に合わせて行動する必要も出てきます。
自分で仕事を選べる?
こちらもある意味正解で、ある意味不正解です。食べていけるくらいの継続案件や獲得技術があれば仕事を選べるようになります。
フリーランスになりたての頃は仕事を選べないと思った方がいいでしょう。
確かに嫌な仕事だと思ったら最初から応募や声かけをしなければ良いのですが、実績や力をつけていくためには仕事を選ばない方がいいです。
ただし、仕事と呼ぶには程遠いブラック案件は避けるべきです。明らかに低い報酬であったり、過酷な仕事内容ならば絶対に応募してはいけません。
さて、最も悩む部分の話をします。
それは継続的に仕事を発注していただけるクライアントから自分の苦手な仕事をお願いされたときです。
仕事を受けたいけど「自分の力不足でクライアントに迷惑をかけてしまったらどうしよう……」とか不安が頭をよぎります。
こういうとき、僕はよほど分野の違う仕事でない限り必ず受けるようにします。断るのは、例えば動画制作であったり、Webサイト制作で使わないようなプログラミング言語など、事前にやらないと決めている分野です。
自分の進むべき道をあらかじめ決めておけば苦手な仕事であっても挑戦すべきかどうかすぐに決めることができます。
それに挑戦なくして成長はありませんよね。
フリーランスは飽和状態?
フリーランスは飽和状態?
この話題はフリーランスのWebデザイナーに限った話ではありませんが、確かにフリーランス人口は年々増えています。
少々前のデータですが、ランサーズの『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』によれば2015年のフリーランス人口は937万人、コロナ禍直前の2020年は1,062万人でした。そして、コロナ禍を迎えた2021年には1,577万人と急速に伸びています。
参考:『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』発表 | ランサーズ株式会社コーポレートサイト
コロナ禍で働き方の考えが変わり、フリーランスという道を歩み人が増えたと言えます。
こうした背景もあってフリーランスは増えすぎと言われています。フリーランス人口が多ければ多いほどライバルも多くなり、仕事の獲得が難しいというイメージがついているのではないでしょうか
それでも僕はフリーランスのWebデザイナーになりました。
フリーランスが飽和状態だから諦めるということは決してありませんでした。そういう点で言えば僕が以前勤めていた営業職もかなり飽和しているのではないでしょうか。
飽和状態だから云々という話に対しては飽和状態だから諦めるの?という問いかけが必要かもしれません。
飽和状態でもやりたいという心持ちでなければ、フリーランスとして活動していくのは難しいと思います。
と言っても覚悟を持ってフリーランスとして挑戦することはとても素晴らしいことです。一度きりしかない人生、挑戦の連続であり続けたいですね。